四万十川の文化人「小谷貞広」
2008-06-23T04:10:03+09:00
odani100s
「蜩亭」の庵主、小谷貞広氏の写真と短歌です。
Excite Blog
小谷のおんちゃん逝く・・・(四万十川新聞)
http://odani100s.exblog.jp/7238019/
2008-06-23T04:09:43+09:00
2008-06-23T04:10:03+09:00
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odani100s
四万十川新聞
老いぬれば老いてしりたる寂しさの
庭の桜の散りゆく朝(あした)
【写真】庭の桜(蜩亭:2008.4.11・四万十川新聞社提供)
暖かい南風が吹いて桜花は散り、葉桜となっていましたが、蜩亭の門前の桜は、春を忘れていませんでした。庵主小谷貞広氏が、この2月に、ご逝去したことを知ってか、知らずしてか・・・(山藤花)
◆小谷貞広氏の【四万・十人一首】
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■小谷のおんちゃん逝く・・・
「小谷のおんちゃん」と太郎は気安く呼ぶが…本当は凄い人である!
青年時代は「教師」…結婚して「事業家」に転身…趣味は「写真・俳句・短歌」で、特に「短歌」では…「宮中の歌会始」にまで選ばれた偉人である!
その「おんちゃん」が逝った!
本人のご希望で「密葬」だったので…知らなかった人は多い!
◆おんちゃんの生前の歌・・・
生まれくるのもひとりなり死ぬときもひとりなりけりひとりはさぶし
葬式のどこまでつづく自転車を止めて過ぎゆくまでを見送る
「四万十川はのんびりのんびり♪」
戸を開けておけば蜻蛉も蝶々も部屋ひと廻りして出てゆきぬ
寝ころびて今年も音を聞くだけの四万十川のこの大花火
隣家(となりや)の緋鯉真鯉が風に吹かれわが家の上で泳いでおりぬ
◆写真・・・
【写真】おんちゃんが若い頃撮った写真である!
(四万十太郎/「四万十川新聞」より)
◆四万十太郎氏の【四万十川百人一首】
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四万十川の文化人 小谷貞広
http://odani100s.exblog.jp/6256243/
2007-10-03T05:42:52+09:00
2007-10-03T05:42:52+09:00
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odani100s
蜩亭
[プロフィール]
大正7年9月15日
高知県佐川町生まれ。
高知師範学校専攻科を卒業後、教職の道へ。四万十川流域の山村の小学校で教鞭をとる。
その後、中村市で料亭、レストランを経営する実業家に転進。(有)レストランおだに会長(厚生大臣賞、歌会始入選)
現在は、四万十氏市安並の蜩亭で、かみさんと二人で悠悠自適の生活。歌会始めへの投稿は欠かさず、3年毎の誕生日には歌集を出版している。第6歌集(小谷貞広・百首選)の発行は平成18年9月15日の予定だったが、未発行、『四万十川百人一首』に置き換わったということか。
毎年、四万十市で開催されている「四万十川短歌俳句川柳大会」の発足にあたっては、幡多信用金庫の前理事長、小橋延夫氏とともに尽力、今日まで、毎年世話役を続けている。平成19年で「四万十川短歌大会」は、16回目。
歌集は『青き流れ』『霧の朝』『蜩亭』『藪柑子』、平成15年9月15日に第5歌集『うたかた』を出版。写真集は『ゆく河の流れ』(1980)
見せるもの何もなければ四万十の青き流れの川見てもらう
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[四万十川歌碑除幕式]
■歌碑
振り込むは吉の兆しといはれたり除幕の式を叩く土砂降り
◆除幕式&吟行詠(12.9.30)
◆ブログ:四万十川の文化人 小谷貞広
◆小谷貞広氏の【四万十川百人一首】
◆小谷貞広氏の【四万十川秀歌百選】
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かみさんの歌(愛妻家、恐妻家?)
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2007-10-02T07:07:00+09:00
2007-10-02T07:12:03+09:00
2007-10-02T07:07:01+09:00
odani100s
かみさんの歌
かみさんの命大事にしてやらねば
もう後妻ものぞめぬ齢
■かみさん
小谷さんは愛妻家、恐妻家、どちらでしょうか?と問われれば、おそらくどちらも当たっていると思います。
小谷さんは歌集を5編、出しています。(「青き流れ」「霧の朝」「蜩亭」「藪柑子」「うたかた」)
どの歌集にも、小谷家の大蔵大臣(今は財務大臣といいますが・・)の関係からでしょうか「かみさん」を詠った歌を、ふんだんに載せています。
わが家の推古天皇古希過ぎてそれよりますます偉くなりたり
両の手に供物を提げしかみさんが足にて襖開けて入るくる
太きボールに食器を入れて洗いおり音にて今日の機嫌のわかる
墓はどう戒名はどうと死んだ後のことまで妻はもうしておりぬ
掃除して洗濯をして食事のかまえこれが内助の功ではないか
あなたひとりで何が出来るというのですか内助の功があればこそなり
妻を詠みし歌のかずかず言わるるに何時もお世話になりますれば
◆妻を詠みし歌のかずかず・・・
「四万十川の文化人 小谷貞広」 終わり
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平成17年10月に、ブログ:『四万十川の文化人 小谷貞広』を立ち上げてから、丁度2年が経過しました。
一応、今回の「かみさんの歌」をもって、『四万十川の文化人 小谷貞広』を、終了させていただきます。
次回から、このブログには澤石扶実子氏、宮本永子氏の『小谷貞広歌集・評』、及び小谷貞広氏の『南海地震体験記』を掲載します。
四万十川の畔、四万十市中村安並の蜩亭に、お住まいする四万十川の文化人 小谷貞広さんは、まだまだ元気に歌を作り続けていますので、いずれ『四万十川の文化人 小谷貞広』パート2、が出来るかとは思いますが・・・、それでは、それまで皆さん、お達者で!(山藤花)
◆四万十川の文化人「小谷貞広」 (四万十川博物館版)
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短歌と俳句(リフト)
http://odani100s.exblog.jp/6100120/
2007-09-02T05:54:27+09:00
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odani100s
短歌と俳句
梅雨の日の山のなだりにしょぼぬれてリフトは動く気配も見せぬ
これよりは雪のリフトに身をまかせ
【写真】雪の朝<後川仮橋> 35.12.31
小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より
■小春日和の「蜩亭」・その5
また、お二人は何処のリフトのことを思いだしたのでしょうか。小谷さんは相変わらず、リフトがしょぼぬれて動かぬと調子の悪いことを訴えていますが,奥さんはプラス思考とみえます。「これよりは、身をまかせて、ケセラセラ・・・」という感じが伝わってきますが、如何なものでしょうか?
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短歌と俳句(雲)
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2007-08-02T21:32:13+09:00
2007-08-02T21:32:15+09:00
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odani100s
短歌と俳句
自律神経又も不調かどんよりと雲のかかった毎日である
花野来て雲の去来を見ていたり
【写真】四万十川鉄橋 30.6
小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より
■小春日和の「蜩亭」・その4
雲といえば、小谷さんは毎日がどんよりと雲のかかった調子といいますが、奥さんは外に出て、雲の去来を楽しんでいます。同じ雲を見ても,こうも違うものなのでしょうか?
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短歌と俳句(飛行機雲)
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2007-07-22T07:45:11+09:00
2007-07-22T07:45:11+09:00
2007-07-22T07:45:11+09:00
odani100s
短歌と俳句
ひこうき雲ま直ぐに伸びし秋天に鳶が画く輪のとどかぬ高さ
初凪やどこまで続く飛行機雲
【写真】不破八幡宮大祭 50.10
小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より
■小春日和の「蜩亭」・その3
庭から見上げる青空には、飛行機雲が、四万十川の方角に伸びています。その四万十川にはトビとカラスが舞っているようです。
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短歌と俳句(寒椿)
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2007-05-02T07:31:00+09:00
2007-05-02T07:32:25+09:00
2007-05-02T07:31:29+09:00
odani100s
短歌と俳句
鹿児島の徳利焼酎もらいたり底ふり飲みて寒椿さす
代々を住み継ぎ蹉詫の椿垣
【写真】中村愛育園餅搗き 38.3.1
小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より
■小春日和の「蜩亭」・その2
奥さんは、生きてきた時代のことを考えていますが、隣の小谷さんは貰った鹿児島の焼酎の残り具合が気になっています。
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短歌と俳句(老いの二人)
http://odani100s.exblog.jp/5412527/
2007-04-13T08:47:00+09:00
2007-04-13T08:48:06+09:00
2007-04-13T08:47:17+09:00
odani100s
短歌と俳句
もらいたる薬たがいに見せ合いて老いの二人が日向に座る
しばらくは口に遊ばせさくらんぼ
【写真】清掃車
小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より
■小春日和の「蜩亭」・その1
蜩亭の生垣は椿が植えられています。縁側の日向で、小谷さんご夫婦はお互いの薬を見せあいながら、生垣の寒椿を見ています。
そんな時、宅配便で山形にいる友人から、さくらんぼが届きました。
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ふるさと(四万十川の歌碑)
http://odani100s.exblog.jp/5312156/
2007-03-29T21:44:00+09:00
2007-03-29T21:45:14+09:00
2007-03-29T21:44:01+09:00
odani100s
ふるさと
歌碑建てて下さるというありがたし
死んでからでは見られぬものを
【写真】「学童の渡し」の歌碑
■四万十川の歌碑
平成9年に、中村市入田のさくら堤公園に、小谷貞広氏の歌会始に入選した「学童の渡し」の歌碑が建てられました。死んでからは見られない、という歌碑です。
霧深し児らの姿をたしかめて朝の渡しのともづなを解く
また、平成12年9月に、四万十市(当時は中村市)川登の四万十川畔に、小谷さんの歌の師でもある大滝貞一氏の歌碑が建立されました。
みずおくにすばやくはしる魚の背を透かせて四万十は澄みわたりたる
さらに、小谷さんの四万十川での歌友ともいうべき、小橋延夫氏の歌碑が、四万十川の河口近くの丘に立てられています。
千里かけて四万十河口に戻りたる白子鰻を漁り火が待つ
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小谷貞広・一人百首
http://odani100s.exblog.jp/5273288/
2007-03-23T05:41:00+09:00
2007-03-26T18:18:59+09:00
2007-03-23T05:41:50+09:00
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小谷貞広・一人百首
面わかぬまでに痩せたる野仏に
もらいし柿の一つを供う
【写真】幸徳秋水50年祭 35.1.24
小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より
葬式に列した。氏の一生、人間の一生というものを、つくづくと考えさせられた。一周忌。真新しい墓に酒を注ぎ、かむっていた帽子を墓石にのせて拝む。南無阿弥陀仏・・・。人間、死んでしまったらおしまいだ。野仏に柿を供える。
みんないっしょに柿をもぎつつ柿をたべつつ (山頭火)
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[山頭火の独り言]
■柿
前も柿、後も柿、右も柿、左も柿である。
柿の季節、其中庵風景はその豪華版を展開する。柿の若葉はうつくしい。青葉もうつくしい。秋深こうなって、色づいて、そしてひらりひらりと落ち葉もまたうつくしい。
すべて葉を落とし尽くして、冬空たかく立っている梢には、、なすべきことをなしおへた、落ちつきがあるではないか。
柿は日本固有の、日本独特のものと聞いた。柿に日本の味があるのは、あたりまえすぎる、あたりまへであろう。(山頭火)
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ふるさと(花遍路)
http://odani100s.exblog.jp/5239979/
2007-03-15T13:49:53+09:00
2007-03-15T13:49:53+09:00
2007-03-15T13:49:53+09:00
odani100s
ふるさと
芒野を風に吹かれて杖をさげて
遍路ゆくなり・あれ山頭火
【写真】地方廻りのえびすさん・四万十川鉄橋にて 36.12
小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より
■鈴をふる
遍路の旅をつづける。隣の遍路が家の軒の前に立ち止まって、しきりに鈴をふる。顔はよく見えないが、鈴をふる手に力がない。老女の遍路である。老いたその肉体に衰えが見てとれる。
老遍路は、人生を旅とし、旅の中で年老いてしまったのであろう。死ねない手で、一心に鈴をふる。わたしも、いつまで旅をし、遍路をつづけるのだろうか。老婆が早いか、こちらが早いか。死はすぐそばまできている。
死ねない手がふる鈴ふる (山頭火)
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[山頭火の独り言]
■遍路の正月
私もどうやら思い出を反芻する老いぼれになったらしい。思い出は果てもなく続く。昔の旅のお正月の話のひとつ。
私はとぼとぼ、伊予路を歩いていた。師走の街を通りぬけて、場末の安宿に頭陀袋をおろした。同宿は老爺遍路。すっかりお正月の仕度。いかにも遍路らしい飾りつけが出来ていた。
正面には弘法大師の掛軸、その前にお納経の帳面、御燈明、線香、念珠、すべてが型の通りであったが、驚いたことには、右に大形の五十銭銀貨が十枚ばかり並べてあり、左に護摩水の一升瓶が置いてあった!
私は一隅に陣取ったが、さて飾るべき何物も持っていない。破れ法衣を掛け、網代笠をさげ、柱杖を立て、頭陀袋をおいて、その前に座ってぼんやりしているより外はなかった。
そこで新年を迎えた。ありがたくも私の狐寒は、その老遍路さんの酒と餅と温情とによって慰められ、寛ろげられた。(山頭火)
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[山頭火と四万十川] 四万十川新聞【日曜版】最終版より
山行水行
山あれば山を観る
雨の日は雨を聞く
春夏秋冬
あしたもよろし
ゆうべもよろし
これは、山頭火の「四万十川の詩」ではありません。山頭火は四国遍路の旅で、一度は四万十川を訪れているはずですが、その紀行、俳句を記してあるべき日記を焼き捨てたため、四万十川と山頭火を結びつけるものが、全くありません。
山頭火が四万十川のほとりを逍遙すれば、恐らく、このような詩心・歌心であったものと思われます。
『焼き捨てて日記の灰のこれだけか』(山頭火)
■寒い朝
北風吹きぬく 寒い朝も
心ひとつで 暖かくなる
清らかに咲いた 可憐な花子を
緑の髪にかざして 今日も ああ
北風の中に 聞こうよ春を
北風の中に 聞こうよ春を・・・
『うしろすがたのしぐれてゆくか』(山頭火)
四万十川新聞【日曜版】 終わり・・・
『削除してITメディアのこれだけか』(山藤花)
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ふるさと(四万十川の橋・2)
http://odani100s.exblog.jp/5215083/
2007-03-09T06:55:20+09:00
2007-03-09T06:55:20+09:00
2007-03-09T06:55:20+09:00
odani100s
ふるさと
護岸には石積み重ね草萌えて
川は昔のままに流れる
【写真】川登り沈下橋落成 32.2.25
小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より
■沈下橋
拝啓、皆さん、私は沈下橋です。何十年もぐっと踏ん張って耐えてきました。四万十川には沢山あった私の仲間も、最近ではその数をどんどん減しています。仲間が減るということは寂しく悲しいことです。
私たちは今まで四万十川と地域の人々と一緒になって暮してきました。そこには、計り知れない生活と歴史があったのです。今思い起こしてみるに、私の仲間が取り壊されるようになった時期と、四万十川の水の汚れがひどくなりはじめたのが一致するような気もします。
できることならこの四万十川と共に、私たちも一緒にそのまま残しておいて欲しいのです。汚れたとはいえ、まだまだ大丈夫です。四万十川の綺麗な流れを保つために、私たちを利用し、役立てて欲しいのです。よろしくお願いします。(山川海幸雨)
◆沈下橋の【四万十川百人一首】(橋詰寿男氏)
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ふるさと(四万十川の橋)
http://odani100s.exblog.jp/5181763/
2007-03-01T05:57:00+09:00
2007-03-02T13:14:41+09:00
2007-03-01T05:48:35+09:00
odani100s
ふるさと
ひとり来て橋の上より石投げて
十六夜の月打ち砕きたり
【写真】後川仮橋 35.12
小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より
■沈下橋よ永遠なれ
ナガレニジットタエテキタノダ
橋トシテノコシテイケナイナラ
オラヲ岩ニシテクレ
カワノナガレニモ
四万十ノケシキニモサカラワズ
マッスグニイキテキタ
沈下橋ガダメナラバ
オラヲ岩トヨンデクレ
(武吉孝夫)
◆「四万十川の橋」の【四万十川百人一首】(中平松鶴氏)
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小谷貞広・一人百首
http://odani100s.exblog.jp/5152738/
2007-02-22T07:30:14+09:00
2007-02-22T07:21:11+09:00
2007-02-22T07:21:11+09:00
odani100s
小谷貞広・一人百首
これ程までに忘れの多きこの頃の
あるいはアリツハイマー病か
【写真】月<国吉佐和意さん>中村市天神橋 35.6
小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より
■すぐ忘れる・・・
歌は理屈ではないと言われる。その通りで一読すれば、すうっと頭に入ってくる歌、それに詩である以上リズムも大切だ。また、読んでいて意味不明というか、難解な言葉のあるのも困る。この歌なんぞは、読んだそのままで、何の解説もいらない。しかし、すぐ忘れる。(貞広)
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小谷貞広・一人百首
http://odani100s.exblog.jp/5123218/
2007-02-15T06:03:48+09:00
2007-02-15T06:03:48+09:00
2007-02-15T06:03:48+09:00
odani100s
小谷貞広・一人百首
うつむて妻が書く清少納言が
使い古るしたような文机
【写真】真夏の昼下り<南桜町にて> 33.9.21
小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より
■今日のひと日
私事だが、私にとっての幸いといえば、妻と小さな諍いをしながらも、どうにか今のところ、これという病気もせずに二人が生きているという、ただそれだけのことかもしれない。
それも今の世の中で、明日から先はどうなることやら、まあ、そんな先のことは考えないようにして、昨日の前の遠い過去のことも忘れ、せめて今日のひと日を、下手な歌でも作りながら、日暮れを待つことにしよう。(蜩亭にて・小谷貞広)
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