かみさんの命大事にしてやらねば
もう後妻ものぞめぬ齢
■かみさん
小谷さんは愛妻家、恐妻家、どちらでしょうか?と問われれば、おそらくどちらも当たっていると思います。
小谷さんは歌集を5編、出しています。(「青き流れ」「霧の朝」「蜩亭」「藪柑子」「うたかた」)
どの歌集にも、小谷家の大蔵大臣(今は財務大臣といいますが・・)の関係からでしょうか「かみさん」を詠った歌を、ふんだんに載せています。
わが家の推古天皇古希過ぎてそれよりますます偉くなりたり
両の手に供物を提げしかみさんが足にて襖開けて入るくる
太きボールに食器を入れて洗いおり音にて今日の機嫌のわかる
墓はどう戒名はどうと死んだ後のことまで妻はもうしておりぬ
掃除して洗濯をして食事のかまえこれが内助の功ではないか
あなたひとりで何が出来るというのですか内助の功があればこそなり
妻を詠みし歌のかずかず言わるるに何時もお世話になりますれば
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妻を詠みし歌のかずかず・・・
「四万十川の文化人 小谷貞広」 終わり
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平成17年10月に、ブログ:『四万十川の文化人 小谷貞広』を立ち上げてから、丁度2年が経過しました。
一応、今回の「かみさんの歌」をもって、『四万十川の文化人 小谷貞広』を、終了させていただきます。
次回から、このブログには澤石扶実子氏、宮本永子氏の『小谷貞広歌集・評』、及び小谷貞広氏の『南海地震体験記』を掲載します。
四万十川の畔、四万十市中村安並の蜩亭に、お住まいする四万十川の文化人 小谷貞広さんは、まだまだ元気に歌を作り続けていますので、いずれ『四万十川の文化人 小谷貞広』パート2、が出来るかとは思いますが・・・、それでは、それまで皆さん、お達者で!(山藤花)
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四万十川の文化人「小谷貞広」 (四万十川博物館版)