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小谷貞広・一人百首

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  面わかぬまでに痩せたる野仏に

    もらいし柿の一つを供う


【写真】幸徳秋水50年祭 35.1.24
     小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より

 葬式に列した。氏の一生、人間の一生というものを、つくづくと考えさせられた。一周忌。真新しい墓に酒を注ぎ、かむっていた帽子を墓石にのせて拝む。南無阿弥陀仏・・・。人間、死んでしまったらおしまいだ。野仏に柿を供える。

  みんないっしょに柿をもぎつつ柿をたべつつ (山頭火)

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[山頭火の独り言]

■柿

 前も柿、後も柿、右も柿、左も柿である。

 柿の季節、其中庵風景はその豪華版を展開する。柿の若葉はうつくしい。青葉もうつくしい。秋深こうなって、色づいて、そしてひらりひらりと落ち葉もまたうつくしい。

 すべて葉を落とし尽くして、冬空たかく立っている梢には、、なすべきことをなしおへた、落ちつきがあるではないか。

 柿は日本固有の、日本独特のものと聞いた。柿に日本の味があるのは、あたりまえすぎる、あたりまへであろう。(山頭火)

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by odani100s | 2007-03-23 05:41 | 小谷貞広・一人百首
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「蜩亭」の庵主、小谷貞広氏の写真と短歌です。
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