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小谷のおんちゃん逝く・・・(四万十川新聞)

小谷のおんちゃん逝く・・・(四万十川新聞)_a0050405_5514717.jpg


    老いぬれば老いてしりたる寂しさの 

         庭の桜の散りゆく朝(あした)


【写真】庭の桜(蜩亭:2008.4.11・四万十川新聞社提供)

 暖かい南風が吹いて桜花は散り、葉桜となっていましたが、蜩亭の門前の桜は、春を忘れていませんでした。庵主小谷貞広氏が、この2月に、ご逝去したことを知ってか、知らずしてか・・・(山藤花)

◆小谷貞広氏の【四万・十人一首

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■小谷のおんちゃん逝く・・・

 「小谷のおんちゃん」と太郎は気安く呼ぶが…本当は凄い人である!

 青年時代は「教師」…結婚して「事業家」に転身…趣味は「写真・俳句・短歌」で、特に「短歌」では…「宮中の歌会始」にまで選ばれた偉人である!

 その「おんちゃん」が逝った!
 本人のご希望で「密葬」だったので…知らなかった人は多い!

◆おんちゃんの生前の歌・・・

 生まれくるのもひとりなり死ぬときもひとりなりけりひとりはさぶし

 葬式のどこまでつづく自転車を止めて過ぎゆくまでを見送る

「四万十川はのんびりのんびり♪」

 戸を開けておけば蜻蛉も蝶々も部屋ひと廻りして出てゆきぬ
 寝ころびて今年も音を聞くだけの四万十川のこの大花火
 隣家(となりや)の緋鯉真鯉が風に吹かれわが家の上で泳いでおりぬ

◆写真・・・
小谷のおんちゃん逝く・・・(四万十川新聞)_a0050405_6453247.jpg
 【写真】おんちゃんが若い頃撮った写真である!

               (四万十太郎/「四万十川新聞」より)

◆四万十太郎氏の【四万十川百人一首
# by odani100s | 2008-06-23 04:09 | 四万十川新聞

四万十川の文化人 小谷貞広

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[プロフィール]

 大正7年9月15日
 高知県佐川町生まれ。

 高知師範学校専攻科を卒業後、教職の道へ。四万十川流域の山村の小学校で教鞭をとる。

 その後、中村市で料亭、レストランを経営する実業家に転進。(有)レストランおだに会長(厚生大臣賞、歌会始入選)

 現在は、四万十氏市安並の蜩亭で、かみさんと二人で悠悠自適の生活。歌会始めへの投稿は欠かさず、3年毎の誕生日には歌集を出版している。第6歌集(小谷貞広・百首選)の発行は平成18年9月15日の予定だったが、未発行、『四万十川百人一首』に置き換わったということか。

四万十川の文化人 小谷貞広_a0050405_66338.jpg 毎年、四万十市で開催されている「四万十川短歌俳句川柳大会」の発足にあたっては、幡多信用金庫の前理事長、小橋延夫氏とともに尽力、今日まで、毎年世話役を続けている。平成19年で「四万十川短歌大会」は、16回目。

 歌集は『青き流れ』『霧の朝』『蜩亭』『藪柑子』、平成15年9月15日に第5歌集『うたかた』を出版。写真集は『ゆく河の流れ』(1980)


  見せるもの何もなければ四万十の青き流れの川見てもらう

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[四万十川歌碑除幕式]

■歌碑


  振り込むは吉の兆しといはれたり除幕の式を叩く土砂降り


除幕式&吟行詠(12.9.30)

◆ブログ:四万十川の文化人 小谷貞広

◆小谷貞広氏の【四万十川百人一首

◆小谷貞広氏の【四万十川秀歌百選
# by odani100s | 2007-10-03 05:42 | 蜩亭

かみさんの歌(愛妻家、恐妻家?)

かみさんの歌(愛妻家、恐妻家?)_a0050444_67221.jpg


  かみさんの命大事にしてやらねば

      もう後妻ものぞめぬ齢


■かみさん

 小谷さんは愛妻家、恐妻家、どちらでしょうか?と問われれば、おそらくどちらも当たっていると思います。

 小谷さんは歌集を5編、出しています。(「青き流れ」「霧の朝」「蜩亭」「藪柑子」「うたかた」)

 どの歌集にも、小谷家の大蔵大臣(今は財務大臣といいますが・・)の関係からでしょうか「かみさん」を詠った歌を、ふんだんに載せています。


わが家の推古天皇古希過ぎてそれよりますます偉くなりたり
両の手に供物を提げしかみさんが足にて襖開けて入るくる
太きボールに食器を入れて洗いおり音にて今日の機嫌のわかる

墓はどう戒名はどうと死んだ後のことまで妻はもうしておりぬ

掃除して洗濯をして食事のかまえこれが内助の功ではないか
あなたひとりで何が出来るというのですか内助の功があればこそなり

妻を詠みし歌のかずかず言わるるに何時もお世話になりますれば


妻を詠みし歌のかずかず・・・


         「四万十川の文化人 小谷貞広」 終わり

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 平成17年10月に、ブログ:『四万十川の文化人 小谷貞広』を立ち上げてから、丁度2年が経過しました。

一応、今回の「かみさんの歌」をもって、『四万十川の文化人 小谷貞広』を、終了させていただきます。

 次回から、このブログには澤石扶実子氏、宮本永子氏の『小谷貞広歌集・評』、及び小谷貞広氏の『南海地震体験記』を掲載します。

 四万十川の畔、四万十市中村安並の蜩亭に、お住まいする四万十川の文化人 小谷貞広さんは、まだまだ元気に歌を作り続けていますので、いずれ『四万十川の文化人 小谷貞広』パート2、が出来るかとは思いますが・・・、それでは、それまで皆さん、お達者で!(山藤花)

四万十川の文化人「小谷貞広」 (四万十川博物館版)
# by odani100s | 2007-10-02 07:07 | かみさんの歌

短歌と俳句(リフト)

短歌と俳句(リフト)_a0050444_5542247.jpg


梅雨の日の山のなだりにしょぼぬれてリフトは動く気配も見せぬ

これよりは雪のリフトに身をまかせ


【写真】雪の朝<後川仮橋> 35.12.31
     小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より


■小春日和の「蜩亭」・その5

 また、お二人は何処のリフトのことを思いだしたのでしょうか。小谷さんは相変わらず、リフトがしょぼぬれて動かぬと調子の悪いことを訴えていますが,奥さんはプラス思考とみえます。「これよりは、身をまかせて、ケセラセラ・・・」という感じが伝わってきますが、如何なものでしょうか?
# by odani100s | 2007-09-02 05:54 | 短歌と俳句

短歌と俳句(雲)

短歌と俳句(雲)_a0050444_2132563.jpg


自律神経又も不調かどんよりと雲のかかった毎日である

花野来て雲の去来を見ていたり


【写真】四万十川鉄橋 30.6
     小谷貞広写真集「ゆく河の流れ」1980より


■小春日和の「蜩亭」・その4

 雲といえば、小谷さんは毎日がどんよりと雲のかかった調子といいますが、奥さんは外に出て、雲の去来を楽しんでいます。同じ雲を見ても,こうも違うものなのでしょうか?
# by odani100s | 2007-08-02 21:32 | 短歌と俳句




「蜩亭」の庵主、小谷貞広氏の写真と短歌です。
by odani100s
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